番組紹介
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騒音性難聴について
2018.03.26(月)放送
今日のドクター
日本耳鼻咽喉科学会 福井県地方部会
小山 佳祐 先生
病気説明
騒音性難聴というのは、短期間に大きな音を聞いたり、長い時間騒音のもとで働いていたりする事で、耳の中にある、感覚細胞にダメージが蓄積されて難聴になる病気です。「音の大きさ」と音にさらされている「暴露時間」に関係して難聴が進行していき、音のエネルギーでダメージを受けた感覚細胞は元には戻りません。騒音のもとで長時間働くような方は注意してほしいと思います。
意外と知らない?対処法
- 自覚症状がありません
- 長い期間騒音のもとで働いているような場合は、感覚細胞がゆっくり、少しずつ死滅していくので、病気の初期には『聞こえにくい』という自覚症状をほとんどの方が感じません。それは、発症の初期は高い音だけが聞こえなくなっていくため、一般的な会話に使われる低い音の聞こえに影響がないからです。自分で会話が聞きづらくなったと感じた時には、難聴がかなり進行してしまっていますし、一度死滅した感覚細胞は元には戻りません。ですから、発症しないように耳栓をするなどして予防を心がけて欲しいと思います。
ただし、短期間に大きな音を聞いた際に発症する騒音性難聴、特に音響外傷と呼ばれる場合には、実は自覚症状がある事も多いです。 - 若い方の音響外傷が増えています
- 若い方は大きな音をヘッドホンで長時間聞いたり、コンサートやライブなどで大音量にさらされる機会が増えたため、若い方の音響外傷は増えてきています。一過性の難聴は早期の治療で治る可能性も高いですから、耳鳴りや、耳が詰まっているような自覚症状が続く場合には病院を受診し適切な治療を受けてほしいと思います。
- まとめ
- 騒音性難聴や音響外傷というのは、予防を行うことが一番大事ですから、耳栓を使ったり、ヘッドホンの音量は適正に保つ、長時間大きな音を聞かない、などの予防を心がけて欲しいと思います。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア