番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
肺炎について
2018.07.30(月)放送
今日のドクター
日本呼吸器学会専門医
山口 航 先生
病気説明
肺炎については皆さんご存知だと思うんですけど、細菌やウイルスなどの微生物が肺に入り込んで、炎症を起こしている状態です。若い人から高齢の方まで幅広く肺炎は発症しますが、特に肺炎で亡くなる方のおよそ95%は高齢の方なんです。
肺炎は、せき、たん、高熱、といった症状が出ます。しかし、高齢の方はこういった典型的な症状が出にくい事もあり、肺炎の発見が遅れがちになることが多いので注意が必要です。肺炎を重症化するリスクにタバコが挙げられます。タバコを吸っていると呼吸機能が低下し、そこに肺炎でさらに呼吸器がダメージを受けて重症化につながりますので、喫煙にも注意をしてほしいと思います。
意外と知らない?対処法
- 高齢者は肺炎に注意しましょう
- 以前の日本人の3大死亡原因は『がん・心臓病・脳卒中』だったんですが、高齢化に伴って現在は『がん・心臓病・肺炎』と肺炎は死亡原因の第3位にアップしているんです。高齢の方は肺炎で亡くなる方がかなり多いですし、肺炎は風邪をこじらせてかかる事も多いので、日頃から肺炎にならないためにも予防を心がけて欲しいと思います。
- ワクチン接種が大事です
- 肺炎を引き起こす原因菌の代表格である、肺炎球菌に対するワクチン接種というのが大事です。高齢の方は65歳・70歳・75歳と5歳きざみに100歳まで肺炎球菌ワクチンの定期接種があります。肺炎球菌ワクチンを接種しておけば重症化のリスク低下につながりますから、ワクチン接種を必ず受けてほしいですし、インフルエンザにかからないようにインフルエンザの予防接種を行うことも効果的です。また、口の中の雑菌が肺炎の原因にもつながりますから、口腔ケアというのも予防につながりますので、高齢の方はしっかりと予防を心がけてほしいと思います。
- まとめ
- お話しましたように、高齢者の肺炎は重症化しやすいため、市町村から肺炎球菌ワクチン定期接種のハガキが届いた方は、近くの病院で接種が可能ですから、必ず定期接種を受けて欲しいと思います。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア