番組紹介
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花粉症対策について
2019.02.04(月)放送
今日のドクター
日本耳鼻咽喉科学会 福井県地方部会
杉本 千鶴 先生
病気説明
花粉症については皆さん知っていると思いますが、体内に入ってきた花粉という異物に対して過剰なアレルギー反応が出る病気です。
日本ではスギ花粉に対する花粉症が多く、2月下旬から3月にかけてスギ花粉の飛散量が増えるので、毎年花粉症に悩んでいる方は、しっかり花粉症対策をするようにして欲しいと思います。
毎年花粉症に悩んでいる方は多いと思いますが、花粉症の体質は、実は変えることが出来ます。
舌下免疫療法と言って体内に時間をかけて花粉エキスを取り込み、花粉アレルギー体質を改善するという新しい治療法です。
ただ、舌下免疫療法は花粉症のシーズン中には開始することが出来ないというポイントがありますので、花粉が飛び始めるこの時期には開始することが出来ませんが、毎年花粉症に悩んでいるかたは、次の花粉シーズンに向けて治療を考えてみると良いと思います。
意外と知らない?対処法
- 症状が出る前にお薬を飲みましょう
- 毎年スギ花粉に悩まされている方も多いと思いますが、スギ花粉に対する花粉症は症状が出始める前に、早めにお薬を飲むことが症状を抑えることにつながります。ですから花粉が飛び始める2週間くらい前の2月初め頃からお薬を飲み始めるとよいと思います。花粉症は症状の種類や、症状の程度にも個人差があり、それぞれに処方するお薬も変わりますから、花粉症にお困りの方は耳鼻科医に相談するようにして欲しいと思います。
- 花粉症対策は服装にも気を使いましょう
- 花粉症の対策は花粉に『触れない』、花粉を『付けない』、花粉を『持ち込まない』という事が大事ですから、服装が大事で生地がツルツルしていて花粉が付きにくい服は花粉症対策に大事だといえます。花粉に触れないためには花粉情報のチェック、花粉を付けない為にはナイロン素材の服がよく、ウールやフリース、ファーなど花粉が付きやすい服は避けたほうが良いです。そして、花粉を持ち込まない為には玄関先でコートをかけるなどすると良いでしょう。部屋が乾燥していると花粉症も起こりやすいので、加湿器を使い部屋が乾燥しすぎないようにすることも大事だと思います。
- まとめ
- 花粉症の治療には、新しく飲み薬によりスギ花粉の免疫をつける治療も出てきています。花粉シーズン中に新たに開始することは無理ですが、次のシーズンに向けてそういった治療もありますので、花粉にお悩みの方は耳鼻科医に相談すると良いでしょう。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア