番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
低温やけど
2013.01.28(月)放送
今日のドクター
福井県皮膚科医会
飯野志郎 先生
病気説明
低温やけどとは、すぐにやけどを負うほど熱くないものでも、長時間皮膚に当たることで生じるやけどの事を言います。通常やけどは熱源の温度の高さと、そこに触れている接触時間の長さによって組織破壊の程度が決まりますが、低い温度でも長時間熱源に触れる事によってやけどが進行していきます。高齢者に多く見られる低温やけどですが、電気あんか、電気カーペット、カイロやこたつなどで起こりやすいので、直接肌に当たらないようにする、付けたまま寝てしまわないようにするなど注意するようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 低温やけどの場合やけどが深い事が多くあります
- 低温やけどの怖いところは比較的深いやけどになりやすいことです。通常、熱いお湯や熱い鍋を触ったときでも、すぐに体が反応して熱源から離れれば、それほど深いやけどにはなりませんが、低温やけどは熱いと感じにくいため、熱源と長時間接触しやすく、気づいたときにはやけどが深いところにまで及んでしまうことが多いです。やけどは深い部分に進むほど治療に時間がかかります。やけどの深さは見た目では判断しにくいので自己判断せず、医師の診察を必ず受けるようにしてください。
- 痛みの程度は重傷度の指標になりません
- やけどが深いほど痛みが激しいと思う方も多いのですが、痛みの程度とやけどの深さは関係ありません。たとえば、やけどが皮膚の下にある皮下脂肪にまで達した場合には、脂肪組織は痛みを感じないため、皮膚にとどまる浅いやけどに比べて痛みが少ないことが多いです。したがって『痛みが無い』と言うのはやけどの重傷度の指標にはなりませんので『痛くないから病院へ行かない』と」いうのは絶対に止めてください。やけどが深い場合、手術が必要になる場合もありますし、患部から入ったバイ菌が血の巡りに乗って全身に周る事で命に関わる危険性も出て来てしまいますので早めに医療機関を受診するようにしてください。
- まとめ
- やけどになった場合、やけどの深さは判断しにくいので自己判断は決してせず、医師に相談の上治療を行うようにするとよいでしょう。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア