番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
RSウイルス
2013.11.26(火)放送
今日のドクター
福井県小児科医会理事
谷口義弘先生
病気説明
RSウイルスとは1歳までにおよそ50%、2歳までにほぼ100%のお子さんが感染すると言われているウイルスです。このウイルスに感染すると鼻水や咳、時に40度前後の高熱を引き起こす事があり、重症化して肺炎や喘息の様に息がゼイゼイする細気管支炎、無呼吸発作など命に関わる病気につながる場合があります。通常は冬に流行するウイルスですが、2011年以降は7月頃から4月頃まで感染が確認されています。小さいお子さんが初めて感染した時ほど重症化しやすいウイルスですので、周りの方が手洗いやマスク着用などしっかりと予防するようにして下さい。
意外と知らない?対処法
- RSウイルスは大人の感染予防が大事です
- RSウイルスは通常の予防抗体では予防できませんので一生のうちに何度も感染するウイルスです。その為、大人の方ももちろん感染します。ただ、大人の方は感染しても比較的症状が軽いため、単なる風邪と思い感染を拡大させてしまうことがあります。産まれたばかりのあかちゃんは母親から抗体をもらっているから大丈夫と思われている方も多いですが、RSウイルスは母親からの抗体では感染防御が出来ませんので、大人の方から感染を広げないようにして下さい。RSウイルスは飛沫感染、接触感染によってうつりますので、マスク着用や手洗いで予防を心がけると良いでしょう。
- RSウイルスには有効なお薬がありません
- RSウイルスは先ほどお話しした様に一生に何度も感染するウイルスですが、今のところ有効なお薬はありません、そのため状態に応じて症状を和らげる治療を行う事になります。ウイルス感染が引き金で他の細菌感染症にかかった場合は抗生物質による治療も行われますが、抗生物質は細菌に対してのみ有効でウイルスには全く効果がありません。また、細気管支炎などを発症した場合、1週間程入院が必要になる場合もありますので、単なる風邪と思わず、受診をされると良いでしょう。
- まとめ
- RSウイルスは初めて感染した小さいお子さんほど重症化しやすいウイルスです。感染経路は大人の方からの事もありますので、乳児等の小さいお子さんがいる家庭では風邪と思うような症状の時はマスク着用や手洗いの徹底で慎重に予防を心がけると良いでしょう。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア