番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

五月病

今日のドクター

福井県神経科精神科医会
東間正人先生

病気説明

五月病とは正式な病名では無いのですが、新生活がスタートした環境に適応出来ず、やる気が出なくなったり、落ち込んだり、不安障害や不眠症などの症状が出る病気です。うまく環境に適応出来ない事が原因で生じる病気なので適応障害といいますが、ストレスを溜め込みすぎると、うつ病になってしまうこともありますので、新しい環境に慣れるまで、気分転換をしてストレスを発散する、周囲に相談するなどすると良いでしょう。

意外と知らない?対処法
生活環境の変化に注意しましょう
もともと適応に時間のかかる人は周囲からみたら何でも無い事も深刻に捉えますし、適応力が高くても過酷な環境変化では五月病になる事もありますので、生活環境の変化には注意するようにしてください。適応障害、いわゆる五月病になりやすい人はストレスを溜め込む人、物事の失敗を自分のせいだと短絡的に考えてしまう人です。その結果、自分の必要性を見失いがちです。ストレス発散方法や自分の置かれている状況を客観的に見てくれる仲間を持つと良いでしょう。
必要に応じてお薬で治療します
適応障害、いわゆる五月病は生活環境を見なおしても改善しない場合は、病院で相談し、症状に応じて、抗うつ薬や睡眠薬、抗不安薬などによる治療を行うことになります。自分自身で治そうと頑張り過ぎることで、かえって自分を追い込んで悪循環に陥ってしまいがちなので、薬は本人に余裕を与えることにつながります。また周囲の人は、激励や叱責が悪影響になることもありますので、相手がどういった状況にあるのかを理解し状況に応じてサポートをしてあげるようにしてあげてください。
まとめ
五月病は新しいスタートを切った後になりやすい事があります。周囲の方も、新しい環境に適応するのに時間がかかるタイプの人もいますから病気の理解をもつようにして上げてください。
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