番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

胃潰瘍

今日のドクター

日本消化器病学会認定医
辰巳靖 先生

病気説明

胃の内側の粘膜は、強い酸性の胃酸や消化酵素を含む胃液にさらされているため、胃液によって粘膜に傷がつかないような仕組みを持っています。しかし、なんらかの原因でこの防御機能が低下し、粘膜層に穴が開いた状態の事を胃潰瘍と呼びます。
ひどくなると胃の壁を貫通してしまう事もあるのですが、食欲の低下や胃のもたれ、上腹部の痛み、出血などの症状があらわれます。
中高年の方で萎縮性胃炎の方はなりやすい傾向にありますので、注意するようにしてください。

意外と知らない?対処法
食べ過ぎや飲み過ぎには注意しましょう
胃酸は、胃潰瘍を引き起こす重要な原因の一つであり、胃酸の分泌を抑える薬は胃潰瘍治療で必須です。
しかし、実際に胃潰瘍で病院に訪れる方の多くは、中高年で慢性胃炎を合併し、胃酸の分泌量が少なくなってきています。
胃潰瘍は、ピロリ菌の感染による慢性胃炎の状態に、喫煙や、暴飲暴食、刺激物の過剰摂取、ストレス、などが重なって引き起こされます。また、風邪薬や痛み止め、血栓予防薬などを服用した時などにもおきることがありますので、これらの原因を把握出来る方は、原因を避ける事も大切です。
胃潰瘍は再発しやすい病気です
胃潰瘍はいったん治っても再発してしまう事も多いのですが、これは、暴飲暴食や喫煙などの生活習慣の改善がなかなか難しいとか、ピロリ菌の持続感染も原因のひとつになります。
胃潰瘍が治ったと思っていてもピロリ菌が除去されていないと、再発してしまいます。
再発を防止するためには、生活習慣を改善し、そしてピロリ菌の除菌をするようにしてください。
また、ストレスを溜めることもよくありませんから、適度なストレス解消法を見つける事も大切です。
まとめ
ピロリ菌も胃潰瘍の大きな原因です。ピロリ菌はお薬を飲むだけで簡単に除菌が出来ますし、保険が適用される場合もありますので、ピロリ菌が見つかった方はきちんと除菌をするようにしてください。
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