番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

プール熱について

今日のドクター

福井県小児科医会
宮永 光次 先生

病気説明

プール熱というのは、正式には咽頭結膜熱といいますが、アデノウイルスというウイルスに感染することで発症する、子どもに多い病気です。
プール熱の症状は、目やにがでたり、目が赤くなるといった結膜炎の症状、のどの痛みや、咳、発熱などの症状がでます。高熱が続くことが多く、感染力が非常に強いので、保育園や幼稚園などで集団感染につながることもあります。 のどの痛みで、飲めない、食べられないということになる場合もあり、脱水症状のために入院を必要とする場合もあります。 夏場に多い病気なので、うがいや、石鹸を使った手洗い、手や指の消毒といった感染予防を流行時には心がけてほしいと思います。

意外と知らない?対処法
手洗いで予防しましょう
プール熱という名前からプールでしかうつらない病気だと思われることもあるのですが、プールに入ることが多い時期に流行するからプール熱というのだと思ってください。最近は夏以外の時期もみられます。プール熱は、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染する「飛沫感染」タオルの共用や、手や指を介した「接触感染」によって感染します。インフルエンザのようなワクチンがプール熱には無いので、手洗いや消毒をして流行時には予防をしてほしいと思います。
対症療法しかできません
プール熱はウイルス感染なので、細菌をやっつける抗菌薬は効果がありません。
プール熱に対する特別な治療法というのはありませんが、熱や咳症状に対して、お薬の処方をする場合があります。のどの痛みで飲めない、食べられないという事もあるので、脱水症状に注意してほしいと思います。熱が高いときは、解熱剤を上手に使って、つらくないときに食事を摂ったり、経口補水液で水分補給をして、脱水症状を予防してほしいと思います。
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