番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

肺炎について

今日のドクター

日本呼吸器学会専門医
山口 航 先生

病気説明

肺炎については皆さんご存知だと思うんですけど、細菌やウイルスなどの微生物が肺に入り込んで、炎症を起こしている状態です。若い人から高齢の方まで幅広く肺炎は発症しますが、特に肺炎で亡くなる方のおよそ95%は高齢の方なんです。
肺炎は、せき、たん、高熱、といった症状が出ます。しかし、高齢の方はこういった典型的な症状が出にくい事もあり、肺炎の発見が遅れがちになることが多いので注意が必要です。肺炎を重症化するリスクにタバコが挙げられます。タバコを吸っていると呼吸機能が低下し、そこに肺炎でさらに呼吸器がダメージを受けて重症化につながりますので、喫煙にも注意をしてほしいと思います。

意外と知らない?対処法
高齢者は肺炎に注意しましょう
以前の日本人の3大死亡原因は『がん・心臓病・脳卒中』だったんですが、高齢化に伴って現在は『がん・心臓病・肺炎』と肺炎は死亡原因の第3位にアップしているんです。高齢の方は肺炎で亡くなる方がかなり多いですし、肺炎は風邪をこじらせてかかる事も多いので、日頃から肺炎にならないためにも予防を心がけて欲しいと思います。
ワクチン接種が大事です
肺炎を引き起こす原因菌の代表格である、肺炎球菌に対するワクチン接種というのが大事です。高齢の方は65歳・70歳・75歳と5歳きざみに100歳まで肺炎球菌ワクチンの定期接種があります。肺炎球菌ワクチンを接種しておけば重症化のリスク低下につながりますから、ワクチン接種を必ず受けてほしいですし、インフルエンザにかからないようにインフルエンザの予防接種を行うことも効果的です。また、口の中の雑菌が肺炎の原因にもつながりますから、口腔ケアというのも予防につながりますので、高齢の方はしっかりと予防を心がけてほしいと思います。
まとめ
お話しましたように、高齢者の肺炎は重症化しやすいため、市町村から肺炎球菌ワクチン定期接種のハガキが届いた方は、近くの病院で接種が可能ですから、必ず定期接種を受けて欲しいと思います。
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