番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

熱中症対策について

今日のドクター

福井大学医学部附属病院
総合診療部特命助教
楠川 加津子 先生

病気説明

熱中症については皆さんご存知だと思うんですけど、暑いときに、水分や塩分などを失ったり、体に熱がこもり、体調が悪くなるもので、症状が重いと命に関わってきますから気をつけていただきだいと思います。
熱中症の症状は主に3パターンに分けられるのですが、症状が軽い場合は、水分は補充されていても塩分が足りず、手足、おなかなどの筋肉のけいれん、いわゆるこむら返りが起こる。水分も塩分も大量に失っていて嘔吐や頭痛、めまいが起こる。さらに症状が重くなると意識障害を起こし、命に関わってきます。熱中症は暑さに体がなれていないときのほうが熱中症になりやすいという傾向がありますので、十分に注意していただきたいと思います。

意外と知らない?対処法
家の中の熱中症に気をつけましょう
実は敷地内すべての場所を含むんですけど、熱中症は住居で最も多く起こるとされており、2番目に道路工事現場などの仕事場、3番目に教育機関となっています。また住宅で起こる熱中症のおよそ7割が65歳以上の高齢の方と報告されています。高齢の方は若い方と比べて体内の水分量も少なく、暑さを感じにくくなっていることなどが、原因と考えます。実際、高齢の方は室温が高くても厚着をされていたり、窓を閉め切っていたり、エアコンや扇風機もつけていない方が多いので、周りの方が気にかけてあげることが大事だと思います。
熱中症対策は大事です
熱中症の対策には、運動中だけではなく、運動前の水分補給。水分だけではなく塩分も必要なので熱中症対策の塩あめや、屋内では風通しを良くする。扇風機やクーラーを使う。高齢の方は本人が気づいていない事が多いので、周囲の方が気を付けるというのが大事です。
まとめ
熱中症は高齢の方もそうですが、幼児や小さい子どもさんも発症率が高いですから、車の中に子どもを放置するようなことのないように注意していただきたいですし、高齢の方の場合は周りが気をつけて室温に注意してあげてほしいと思います。
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