番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

強皮症

今日のドクター

日本皮膚科学会専門医
長谷川稔先生

病気説明

強皮症とは一般的に全身性強皮症のことを指すのですが、関節リウマチと同じような膠原病のひとつとされている病気です。皮膚が厚く、硬くなっていく症状があり、日本全国で2万人から3万人程の患者さんがいると言われています。強皮症が起こる原因は今のところ分かっていませんが、中年の女性に多く見られる傾向にありますので、病気を理解し早期発見につなげるようにしてください。

意外と知らない?対処法
強皮症の初期段階はレイノー現象が見られます
強皮症の初期段階からみられる症状として、レイノー現象というものがあり、この症状では冷たいものを触った時などに指先が白くなります。この症状は強皮症のほとんどの方に見られ、レイノー現象から強皮症に気づく場合も多くあります。レイノー現象は寒気にさらされたり、冷たいものに触った時に一時的に血管が収縮する事で、血液の流れが滞り指先が白くなると考えられています。強皮症は進行しやすい方と進行しにくい方と分かれますが、病気の早期発見によりその後の治療の幅も広がります。レイノー現象は他の疾患でも起こることがありますので、気になる症状がある方は皮膚科で相談をすると良いでしょう。
強皮症は全身の臓器にまで及びます
強皮症は進行すると全身の臓器や血管が線維化し硬くなっていく病気です。その為、病気の進行が早い方にはステロイドや免疫抑制剤などでの積極的な治療を行います。どの臓器でどのように進行するかは個人差がありますが、強皮症患者で最も多い内臓病変である食道の線維化が起こった場合は、ものを飲み込みにくくなったり逆流性食道炎の症状が出やすくなります。命に関わるものとして、肺の線維化が進行する場合、呼吸困難を起こしやすくなります。心臓や腎臓、腸などにも線維化が起こることがありますので、病気が進行する前に治療を受けてください。
まとめ
強皮症は確かに難しい病気ですが、最近は新しい薬や治療法も増えています。諦めず、一緒に治療を頑張っていきましょう。
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