番組紹介
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ロタウイルス・ノロウイルス
2014.11.27(木)放送
今日のドクター
福井県小児科医会理事
谷口義弘 先生
病気説明
ロタウイルスとノロウイルスはどちらも胃腸炎を引き起こすウイルスですが、ロタウイルスは症状の強い胃腸炎を引き起こし、子どもでは脳炎や脳症、腸重積など重い合併症もあります。大人の感染でも大変辛いのですが、免疫がつきやすいこともあり、大人の発症者は多くはありません。
一方、ロタウイルスより症状が軽いノロウイルスは免疫がつきにくく、大人になっても感染するウイルスです。特に体力の弱い乳児や高齢者が感染すると脱水やおう吐物の窒息で重症化する事もありますので、気をつけるようにしてください。
意外と知らない?対処法
- ロタウイルスには予防接種があります
- ロタウイルスは医療の進歩もあり2011年に予防ワクチンが接種可能になりました。ロタウイルスのワクチンは生後6週から接種が可能になりますが、現在2種類のワクチンが有りワクチンによって違いはあるものの、生後24週か生後32週までしか接種をする事が出来ません。
さらにワクチンは複数回の接種回数になりますので、赤ちゃんの1カ月健診が終わったら直ぐに掛かり付けにロタウイルスを含めその後のワクチン接種について相談をすると良いでしょう。
ワクチンを接種する事で、ロタウイルスによる重症化はほぼ抑えられますから、小さい子どものためにも、ワクチン接種を忘れないようにしてあげてください。 - ノロウイルスによる食中毒は冬場に多くなります
- 食中毒というと夏場に多いイメージがありますが、ウイルス性の食中毒は冬場に多く発生します。実際、ノロウイルスによる食中毒は夏場には少なく、冬場に多く発生しています。
これは、細菌性の食中毒では菌が食材の中で増える必要があり夏場の高温が有利に働きますが、ウイルス性の食中毒は感染した人の体内でウイルスが増殖するため、低温の冬の方が環境の中で生き残り易く有利だからです。食材で増える必要が有りませんので手についたウイルスが知らないうちに食材に付くだけで、それを食べた人の集団感染につながるということがあります。
ノロウイルスは熱に弱いというポイントがありますから、食材は良く火を通し、アルコール消毒は効果が弱いので、手洗いや手袋を着用して感染拡大を予防するようにしてください。 - まとめ
- 胃腸炎にかかると、症状が辛く重症な方は命に関わる事も有ります。感染を広げたり、感染をしたりしないよう、しっかり予防をするようにしてください。
過去の放送
- 2014年02月20日(木)放送大腸がん
- 2014年02月06日(木)放送強皮症
- 2014年01月28日(火)放送花粉症対策
- 2014年01月14日(火)放送食べ過ぎ
- 2014年01月07日(火)放送スノーボードによる転倒時の注意点
- 2013年12月17日(火)放送猫背について
- 2013年12月10日(火)放送気管支炎
- 2013年11月26日(火)放送RSウイルス
- 2013年11月19日(火)放送大腸ポリープ
- 2013年11月05日(火)放送糖尿病
- 2013年10月29日(火)放送急性扁桃炎
- 2013年10月22日(火)放送逆流性食道炎
- 2013年10月15日(火)放送インフルエンザ
- 2013年10月08日(火)放送食中毒
- 2013年09月24日(火)放送痔
- 2013年09月17日(火)放送アトピー性皮膚炎について
- 2013年08月27日(火)放送副鼻腔炎
- 2013年08月20日(火)放送五十肩
- 2013年08月13日(火)放送胆石
- 2013年08月06日(火)放送角化症