番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
子供のスポーツ障害
2012.10.01(月)放送
今日のドクター
日本整形外科学会 専門医 淺野大洋先生
病気説明
スポーツ障害とはスポーツ時の反復的な動きによって、骨や筋肉など体の一定の部位に負担がかかることが原因となり起こる障害を言います。特に子供の頃は、骨と筋肉の成長がアンバランスになり起こりやすくなります。子供の頃は、骨が伸びる為の骨端線と呼ばれる柔らかい軟骨の部分が長い骨の両端にあり、肘や肩、膝などの関節部分の骨端線が障害を受ける場合があります。代表的なものに投球時の負担が原因になって起こる野球肘、ジャンプの負担が原因で膝下の前面に疼痛が生じるオスグッド病、サッカーでは筋肉の骨盤付着部が剥がれる下前腸骨棘(かぜんちょうこつきょく)剥離骨折があります。
意外と知らない?対処法
- 少しでも痛みが続くようなら病院で診察を受けて下さい
- 子供のスポーツ障害の場合『スポーツを続けたい』という思いから痛みを我慢してしまう事が多くあります。特に初期の段階では特定の運動動作時だけに痛みがあり、運動から離れると痛みが消えるといったような症状のため、障害という認識が低いことがあります。運動動作を繰り返すことでダメージが蓄積され障害が悪化しますので、少しの痛みでも異常を感じたら迷わず診察を受けるようにして下さい。例えば、野球肘の場合、手の平を上にして腕を肩の高さまで上げ、両方の肘をまっすぐ伸ばせるかどうかは、障害を見つける簡単な方法の1つです。お父さんお母さんには、子供のスポーツ障害に、まだ初期のうちに早く気付いてあげて欲しいと思います。
- 適切な治療を受ければスポーツに早く復帰できます
- スポーツ障害になった場合、スポーツが出来なくなる分けではありません。早期に適切な治療を受けることが復帰への近道になります。症状が軽く見えても進行している場合がありますので、早期発見が重要になります。無理を続ける事によって治療が長引き結果的にスポーツ復帰が遅くなる事もありますし、場合によっては手術が必要になる場合も出てきてしまいます。少しでも痛みが続くようなら早めに見つけて適切な治療を受け、早く復帰することに繋げて下さい。
- まとめ
- スポーツ障害になった場合、多くのお子さんは不安を抱えると思います。しかし早期発見早期治療が復帰への近道になりますので、治療と向き合う勇気を持ち夢に向かって突き進んで下さい。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群