番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

若年性認知症

今日のドクター

日本精神神経学会 専門医
村田憲治 先生

病気説明

認知症は年齢と共に発症しやすくなりますが、年齢が若くても発症する事があり64歳以下で発症した場合を若年性認知症と呼びます。若い方に発症する原因は分かっていませんが10万人以上の患者さんがいるとも言われています。認知症の約6割は脳の神経細胞が徐々に減っていく『アルツハイマー病』で、その他、認知症を伴うパーキンソン病と同じと考えられている『びまん性レビ−小体病』脳梗塞などによる『脳血管性認知症』などがあります。これらの病気を若くして発症すると家庭や家族に与える影響は大きいので不安を感じた場合、専門医に相談すると良いでしょう。

意外と知らない?対処法
生活習慣病の予防が認知症予防に繋がります
認知症を発症する原因は分かっていませんが、認知症の原因として最も多いアルツハイマー病では、生活習慣病がリスクファクターになると言われており、特に糖尿病はリスクを高めることにもなると言われています。つまり生活習慣病を予防する事が認知症予防につながり、若い時から予防する事が若年性認知症の予防になると考えられています。運動や食生活の改善に加えて、読書やクロスワードパズル、計算なども認知症になりにくくする事に良いとされていますので、若い頃から気を付けて予防につなげると良いでしょう。
若年性認知症は早期発見・早期治療が大事です
現在、認知症を治療する事は難しいのですが、アルツハイマー病については、お薬により進行を遅らせる事が可能です。進行を遅らせる為には早い段階で治療を開始する事が重要になります。アルツハイマー病の初期の症状としては新しい事が覚えられない『記銘力(きめいりょく)』の低下が上げられます。知っていることが思い出せない『物忘れ』とは違いますので記銘力の低下が見られる場合には早めに受診し早期発見早期治療に繋げるようにして下さい。
まとめ
若年性認知症を発症した場合、本人、家族の不安が大きく、また病気に気付かれていないと、会社や周りの評価が下がる事にも繋がってしまいます。食生活の改善や運動などを心がけ、気になることがあった場合には早めに受診すると良いでしょう。
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