番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

子供の吐き下し

今日のドクター

福井県小児科医会
土市信行 先生

病気説明

子供の吐き下しは、この時期に流行するノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎に注意する必要があります。外出先からウイルスを持ち帰り家庭内で感染が広がる場合があり、一番免疫力の弱い子供に症状が強く現れる事があります。吐き下しが続くと脱水を起こすことがあるので、様子を見ながら水分を与えるよと良いでしょう。またウイルスは持ち込まない事が重要ですので、石鹸による手洗いをして予防をしてください。

意外と知らない?対処法
ウイルス性胃腸炎は手洗いが大事です
ウイルス性胃腸炎の感染は糞口感染という便を介しての感染がほとんどです。排泄物を処置した時に便が手に付き、それがいろいろなものを経由して、最終的に口に入ることで感染します。特にオムツ交換時に目に見えなくても便が手に付着している事がありますので注意してください。ウイルスの中にはアルコール消毒でも死滅しにくい物もありがますが、今のところ感染の予防には石鹸による手洗いが一番有効なので、オムツ交換の後や外出から戻った後、食事を食べる前などはしっかりと手洗いをする事が大切です。
吐いた直後は水分が刺激になることがあります
子供が吐き下しをしていると水分をたくさん欲しがるため、つい与えがちになりますが、水分をたくさん与えると、とそれがかえって刺激になりさらに吐いてしまう事があります。そのため必要な水分を摂取できず脱水が進んでしまいます。吐き下しになった場合はイオン水やスポーツドリンク、味噌汁など飲める物を偏らず少量ずつ与えると良いでしょう。一度や二度吐いた程度では慌てなくても大丈夫ですが、5~6回も吐いたり、半日おしっこが出なかったり、水分を小分けにして与えても吐く場合は病院を受診した方が良いでしょう。
まとめ
ウイルス性の胃腸炎はかからないことが一番です。そのためウイルスを『持ち込まない』『持ち込まなせい』よう家族みんなで手洗いをしっかりして予防しましょう。
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