番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

気管支ぜんそく

今日のドクター

日本アレルギー学会専門医
塩﨑晃平先生

病気説明

気管支ぜんそくとは空気の通り道である気管支が収縮することによって、ヒューヒューゼーゼーといった喘鳴が出る発作を起こし呼吸困難になる病気です。その原因は、慢性の気道炎症により気道の過敏性が進むことにあります。それで、ダニやカビ、樹木の花粉、タバコの煙などに反応して、気道の平滑筋が収縮し、呼吸困難感の発作が起こります。気管支ぜんそくは発作が起きると息が吐きにくくなり、ひどくなると喘鳴が悪化して命に関わる危険性も出てきますので、自覚症状がある場合など早めに受診をするようにしてください。

意外と知らない?対処法
気管支ぜんそく発作は夜間から明け方にかけて起こりやすい
気管支ぜんそく発作は、昼間よりも夜間から明け方にかけて発作が起きやすくなります。その原因は、まだ、明確に解明されてはいませんが、自律神経、すなわち、交感神経と副交感神経のバランスの変化が関係しているものと考えられています。
未明から明け方にかけて息苦しくなったり、咳が出て目が覚める、また、ヒューヒューゼーゼーといった喘鳴を家族が気づく場合もあります。目が覚めても発作はすぐに止まらないことがありますので、こういった自覚症状がある場合は放っておかず、酷くなる前に受診をして適切な治療を受けるようにしてください。
気管支ぜんそくは季節の変わり目に起こりやすい
気管支ぜんそくはハウスダストやカビ、ダニ、樹木の花粉などのアレルギーによって起こりますが、他にも気温や気圧の変化によって起こることがあるため、季節の変わり目には起こりやすくなります。また風邪を引くと風邪のウイルス感染によって症状が出やすくなります。また、夏場に片付けておいた布団で増殖したダニによってアレルギー反応が起こりやすくなります。布団を干してもダニの死骸や糞でアレルギーが出やすくなりますので、寝具のシーツやカバーをこまめに交換し、寝具用の掃除機を用意して吸入口にメッシュをかけてゆっくり吸い取ると良いでしょう。
まとめ
気管支ぜんそくは気道の炎症を放っておくと気管支壁が変化を起こし、治りにくくなる病気です。長引く咳や喘鳴などの自覚症状がある場合、早めに医療機関を受診して下さい。また、自己判断で薬を中止せず、必ず、医師の指導の下で、治療を続けるようにしてください。
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