番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

食事に関する糖尿病対策

今日のドクター

福井県糖尿病対策推進会議幹事
番度行弘 先生

病気説明

糖尿病とは胃の裏側にある膵臓で作られる血糖値を下げる唯一のホルモン“インスリン”の働きが足りなくなり、食後の血糖値が正常の倍「200mg/dl」以上になり続ける慢性の高血糖病です。高血糖のままで放置すると細い血管が知らない間にボロボロになり、神経や目、腎臓の合併症を引き起こし、最悪の場合は、足の切断や失明、血液透析に至ります。また同時に太い血管の老化現象である動脈硬化もどんどん進み、心筋梗塞や脳梗塞の危険も増えてしまいます。糖尿病の方は、健康な方に比べ、平均寿命が10年~15年も短くなるばかりか、健康寿命はさらに15~20年近くも短くなってしまう、起こらせるととても怖い病気です。ですから予防や合併症にならないためにも日頃から食生活や運動などしっかりと対策をとるようにしてください。

意外と知らない?対処法
「見た目が白い炭水化物」は要注意
一般に見た目が白いご飯やうどん等の炭水化物は中に含まれている食物繊維やミネラル分が少ない為、白く見え、これらは吸収が早く食後の血糖値を上げやすく、膵臓からインスリンをたくさん出しやすくするため、糖尿病や肥満の原因になりやすいと言えます。反対に玄米や蕎麦に含まれる食物繊維には炭水化物の吸収を緩やかにして食後の血糖値を上がりにくくしたり、インスリンの分泌を節約して肥満や糖尿病を予防する働きを持っています。糖尿病を予防するためには白米より玄米、うどんより蕎麦を食べる方が良いといえます。また意外と間違いやすい食品として、予想以上に脂肪分が多い牛乳やピーナッツ、甘くなくてももち米でつくられたせんべい等は摂りすぎるとインスリンの無駄遣いや効きが悪くなり糖尿病を誘発する原因になりやすいため気を付けるようにして下さい。
動脈硬化を予防する油があります
動脈硬化を予防する事は糖尿病の合併症を予防する事に繋がりますが、青魚に含まれるエイコサパンタエン酸やオリーブオイルに含まれるオレイン酸には動脈硬化を予防する働きがあります。バターやラードなどの固まりやすくざらざらする油は動脈硬化を進行させてしまいますがエイコサペンタエン酸やオレイン酸は血液中の善玉コレステロールを増やす、インスリンの働きを高める、直接動脈硬化の進行を遅らせる、などの働きがありますので合併症の予防の為にもこういった油を優先的に使うようにすると良いでしょう。
まとめ
糖尿病は高血糖の状態が続き様々な合併症を引き起こしてしまう本当に怖い病気です。自分の血糖値に注意し食生活や運動などしっかりと予防をするように心がけてください。
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