番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

便秘について

今日のドクター

日本消化器病学会専門医 伊藤義幸先生

病気説明

便秘とは様々な原因が考えられますが、便通が少なくなり、排便に時間がかかる、便が固い、便の量が少ないなどの症状がある場合を便秘と言います。便秘には大きく分けて、腸の動きが悪くなる弛緩性便秘、ストレスや睡眠不足などで腸が痙攣する痙攣性便秘、直腸の動きが悪くなって出なくなる直腸性便秘があります。

意外と知らない?対処法
週に3回以上の便通があれば問題ありません
便は毎日出なければいけないと思われている方も多いと思いますが、一週間に3回以上の便通があり、自覚症状がなければ問題はありません。便秘の方は、便が出ないことを気にしすぎて余計にストレスがかかり、それによって更に便が出なくなると言うような悪循環を起こしている場合がありますので、1日くらい便が出なくても全く気にする必要はありません。
食物繊維の種類によっては逆効果になる場合があります
便秘には食物繊維が効果的とされていますが、便秘の種類や食物繊維の種類によって、逆効果となる場合がありますので、便秘だからといって闇雲に食物繊維を大量摂取するのには注意が必要です。おからやきな粉などの穀物に含まれる食物繊維は良いとされていますが、逆にゴボウやコンニャクなどは便秘の方が大量に摂取すると腸閉塞を引き起こす場合があります。他にも良い物として、腸内細菌を正常に保つ乳製品や、腸の動きを良くするカリウムを多く含むバナナ、ネバネバ成分のあるオクラやモロヘイヤ等があります。
まとめ
便秘には様々な原因がありますが、高血圧の薬や一部の咳止めに含まれている成分が腸の動きを弱めてしまう事もあります。また便秘は大腸癌の危険因子と考えられていますので、便秘の方は一度大腸の検査を受けることをおすすめします。
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