番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

食道がん

今日のドクター

福井県外科医会
藤井秀則先生

病気説明

食道がんとは喉と胃をつなぐ食道に発生する悪性腫瘍の事で、がんの中でも転移しやすく治療が難しいと言われています。がんの原因は全て解明されているわけではありませんが、女性よりも男性に多く、お酒とタバコが危険因子とされていますので、お酒を飲み、さらにタバコを吸う方は特に注意が必要です。

意外と知らない?対処法
がんは早期発見が重要です
食道がんは、食事をした時に『しみる』食事が『つかえる』声が『かすれる』という症状が現れますが、こういった症状が現れるのは『がん』が大きくなり食道を狭くするなど、『がん』がある程度進行してしまってからなので、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。自覚症状が無い初期の段階で発見が出来れば治療の幅も広がりますし、治る確率も高くなるので症状が無くとも定期的な検診を受け、早期発見に繋げる事が大事です。特にお酒を飲みタバコを吸う方は危険も高まりますので定期的な検診を心がけて下さい。
初期の場合、内視鏡治療など治療の幅が広がります
食道がんは食道の粘膜から発生し、進行に伴いより深くなっていきます。また進行する過程でリンパ節に転移したりもします。この進行度をステージという表し方をしますが、ステージ0の場合は胃カメラによる内視鏡治療が可能な場合もあり必ずしも手術が必要と言うわけではありません。ただし自覚症状が現れるなど『がん』が進行してしまってからでは手術が困難な場合もあるので、早期発見がなによりも大事だと言うことを忘れないで下さい。また手術以外の方法では放射線治療や抗がん剤治療を行うこともあります
まとめ
現在は医学の進歩により、食道がんの手術も体への負担が少ない内視鏡外科手術なども可能になってきていますが、進行すると周囲の大切な臓器に癌が広がっていたり,リンパ節転移が高度になったりなど手術を含め十分な治療が困難になる場合もあります。定期的な健診は早期発見に繋がりますし胃カメラによる検診で胃や十二指腸も検査出来ますので、一年に一度、検診を受けるようにしてください。
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