番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

ADHD

今日のドクター

日本小児神経学会 専門医
友田明美 先生

病気説明

ADHDとは注意欠陥・多動性障害と言う子供の時に見られる脳の発達障害の事です。障害が起こる原因は分かっていませんが、脳の神経伝達物質であるドーパミン等が不足することによって起こると考えられており、集中力が続かない「不注意」、落ち着きがない「多動性」、思いついた行動を取ってしまう「衝動性」という3つの症状が特徴的です。しかし、これらの症状があっても日常生活に支障が無ければ心配はいりません。

意外と知らない?対処法
ADHDは育て方やしつけが原因ではありません
ADHDは集中力が続かない、忘れっぽい、落ち着きが無いと言った特性が現れます。こうした行動は子供なら誰にでも見られるため周囲から障害という認識を持ってもらえない事がありますがADHDは発達障害ですので決して躾が悪いからではありません。しかし、こうした子供達は否定的な評価を受けやすく、自信を無くしてしまう事があります。重要なのは周囲の理解や適切なサポートですので子供達の明るい未来の為にもADHDを正しく理解して下さい。
ADHDは適切な治療が必要です
現在、子供の10人に1人はADHDの特性を持っており、更に3人に1人は大人になってもADHDであると言われています。また子供の頃に周囲から否定的な評価を受ける事により自尊心が下がってしまう事がありますので、適切な治療を受ける事も大切です。現在治療には社会心理学的な治療とドーパミン等の神経伝達をスムーズにさせるお薬による治療があり、どちらも子供達が充実した生活を送れるようにする事を目的としています。
まとめ
ADHDは決して大きな障害ではありません。歴史上の有名な人物、例えば坂本龍馬やアインシュタインなどもADHDだったとも言われており、行動力や感性が長けている事が多いと言われています。何度も言うように大切な事は周囲の理解ですので、子供達を明るく良い方向に育てていくためにもADHDへの正しい理解を持つと良いでしょう。
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