番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

おたふく風邪

今日のドクター

福井県小児科医会
大音泰介 先生

病気説明

おたふく風邪はムンプスウィルスというウィルスに感染することで発症します。通常の風邪は咳や鼻水が一般的な症状なのに対して、ムンプスウィルスは耳の下あたりの耳下腺に症状が現れやすく、耳下腺が赤く腫れ、発熱や痛みを伴う場合があります。ほとんどの場合は子供の時にかかってしまいますが、大人になってかかると精巣炎や卵巣炎、難聴などのリスクが高くなる病気です。

意外と知らない?対処法
おたふく風邪は腫れていない時でもうつります
おたふく風邪を発症するムンプスウィルスは感染してから、症状が現れるまでの潜伏期間が2・3週間あります。耳下腺が腫れるなどの症状が現れる2・3日前から感染力があると言われているので、症状が現れた時には感染を広げてしまっています。また感染者の3割~4割が不顕性(ふけんせい)感染と言う感染していても症状が現れない方ですので、おたふく風邪の症状が現れたらすぐに学校などに連絡をして他の方への注意を呼び掛けて下さい。
おたふく風邪には治療法がありません
おたふく風邪は通常の風邪と同じように有効な治療法が無いので腫れが引くまで安静にしているしかありません。しかもムンプスウィルスは飛沫感染するので人との接触を避ける必要ありますし、髄膜炎などを合併することもあるので注意が必要です。ただし、おたふく風邪は一度かかると二度かかる事はほとんどありませんし、ワクチン接種によって感染を予防することも可能です。
まとめ
おたふく風邪は『腫れて熱が出るだけ』と軽いイメージがある病気ですが、髄膜炎などを合併し重傷化する事もある病気です。特に大人になってから感染すると重傷化する可能性も高くなりますし、妊婦は胎児に影響が出る場合もありますので、ワクチン接種をして感染を予防するようにして下さい。
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