番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

頸肩腕症候群

今日のドクター

福井県整形外科医会
上田康博 先生

病気説明

頸肩腕症候群とは聞き慣れない言葉ですが、肩こりや首の痛み、腕や手のしびれ等の症状がある状態を総称して、頸肩腕症候群と呼びます。頸椎椎間板ヘルニアや五十肩などのようなはっきりとした原因が無く、痛みやしびれのある状態の事で、長時間同じ姿勢で作業をしている方、猫背で首が前に突き出ている方、なで肩で首が細い方などに症状が出やすいと言われています。また最近はストレスや精神的緊張によるものも増えており、特にパソコン作業をされる方は筋肉が固く緊張しがちですので注意するようにしてください。

意外と知らない?対処法
こりや痛みが強いときは運動をするとよい
頸肩腕症候群の場合、こりや痛みがあるせいで動かさなくなったり、姿勢が悪くなりさらに悪化させてしまう事にもなります。さらに肩や首周囲の筋力が弱いことも原因となる為、体操や運動は筋力アップや血流を良くして筋肉の疲労物質を排出する事にもつながります。デスクワークやパソコン作業は胸をはった正しい姿勢を心がけ一時間に一度、肩の上げ下げ運動、肩を回す、首を回す、伸びをする、などの運動を心がけ筋肉の緊張をほぐすと良いでしょう。
温める治療がよい
一般に打撲や捻挫といったケガをした直後は冷やすのが良いとされていますが、頸肩腕症候群では首、肩、背中周辺の筋肉疲労や緊張、血行不良によって疲労物質が蓄積していますので、冷やす事は逆効果になります。筋肉のこりをほぐすには首や肩を入浴で温める、蓄熱材の入ったホットパックで温め血流を良くします。またオフィス内ではクーラーの風が直接当たらないようする、寒い季節は肩掛けやマフラーで冷えないようにするなどして、予防を心がけると良いでしょう。
まとめ
頸肩腕症候群は日常生活の注意や工夫で予防をする事が重要です。正しい姿勢や体操を心がけ、特に体を冷やさないようにして、疲労をためないようにすると良いでしょう。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP