番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

気胸

今日のドクター

日本内科学会総合内科 専門医
中屋 順哉 先生

病気説明

気胸とは、何らかの原因で肺に穴が空き、胸腔内に漏れ出た空気が溜まる事により肺が圧迫されて呼吸がしにくくなる病気のことです。気胸には事故などの外傷による外傷性気胸と、何らかの原因によって起こる自然気胸などがあります。自然気胸には、肺気腫などの肺疾患の方に起こる続発性気胸のほか、痩せて背の高い若い男性に多い原発性気胸があり、肺の表面に生じたブラ(ブレブ)と呼ばれる袋状の突出物が破裂することにより空気が漏れて発症します。

意外と知らない?対処法
気胸は再発する可能性が高い病気です
原発性気胸の場合、軽症で自然に治る方もいますが、再発率が非常に高いのが特徴です。2度目の再発率は50%と言われています。さらに3度目の再発率も60~90%と非常に高いのが特徴です。症状としては、突然の咳や胸の痛み、息切れや呼吸困難などが現れます。重症化する場合もある病気ですので、息苦しさが続いた場合には、早めに診察を受けるようにして下さい。
気胸の手術は体への負担も少ない
原発性気胸は肺から漏れ出た空気が肺を押しつぶした状態ですので、押しつぶしている空気を抜く方法と、漏れ出た穴があるブラを取り除く手術が一般的です。溜まった空気を抜く場合は直径1cm弱の管を胸腔に挿入するドレーン手術。ブラを取り除く場合は直径2cm弱の穴から内視鏡とカメラを入れて行うブラ切除手術とがあり、どちらも傷跡も小さく短期間で退院出来るので決して大がかりな手術が必要なわけではありません。
まとめ
原発性気胸の場合、原因となっている肺に出来た袋状のブラが形成される数や場所には個人差があります。ブラがある場合必ず発症するわけではありませんが。発症後、放っておくと重症化する可能性もありますので突然の息切れや胸の痛みなど自覚症状がある場合は呼吸器科を受診してみてください。
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