番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
大腸がん
2014.02.20(木)放送
今日のドクター
福井県がん検診精度管理委員会
大腸がん専門部会長
宗本義則先生
病気説明
大腸がんは、食生活の欧米化に伴い増えて来ました。現在、大腸がんは男性のがん死亡で第3位、女性のがん死亡第1位を占めているがんです。年齢が上がると大腸がんにかかるリスクも高くなってきますが、食生活やお酒タバコなどの生活習慣が大腸がんと深く関わってきていると考えられています。生活習慣病を予防する事が大腸がんの予防につながりますし、大腸がんはがんの中でも簡単な検査で早期発見が可能ですから、定期的に検査を受け、がんを見逃さないようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 適度な運動を心がけましょう
- 一般的にがんと運動はあまり関係が無いと思う方も多いのですが、大腸がんは運動不足も原因のひとつとなりますので、適度な運動をする事によって大腸がんのリスクを減らすことが出来ます。運動をする事によって、腸のぜんどう運動が活発になり、それによって排便がスムーズに行われますし、大腸がんのリスクを高めるいろいろなホルモンの産生をおさえることがいわれています。また、大腸がんにかかってしまった人も適度な運動によって、大腸がんの死亡率を下げるということがわかってきました。一週間に一時間程度、軽く汗をかくくらいの運動を心がけるとよいでしょう。
- 大腸がんは早期発見が大事です
- 大腸がんは進行すると便に血が混じることもありますが、初期の段階では症状がありませんから、血便を判断材料とすることは出来ません。実際、血便で病院に来られる方のおよそ9割は痔など他の病気ですし、大腸がんにかかったすべての人が血便をみとめるわけではありません。大腸は1メートル50センチほどの長さがありますが、大腸の入口付近(上行結腸)あたりのがんが進行すると、しこりや貧血、腹痛などの症状が出やすく、大腸の出口(直腸、すなわちお尻に近い部位)あたりのがんが進行すると残便感や便が細くなるなどの症状が出やすくなります。大腸がんを発見するには便潜血検査という簡単な検査があります。すでに症状があるかたや、無症状でも便潜血検査陽性であれば精密検査として大腸内視鏡検査を受けてください。ぜひ、定期的な検診を受けるようにしてください。
- まとめ
- 大腸がんは、がんの中でも便を取るだけという簡単な検査で早期発見が可能ながんです。早期に発見出来れば治しやすいがんになりますので、40歳以上の方は定期的に検査を受け、早期発見につなげるようにしてください。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群