番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
帯状疱疹
2014.08.28(木)放送
今日のドクター
福井県皮膚科医会
長谷川義典先生
病気説明
帯状ほうしんとは、水ぼうそうを起こす原因ウイルスによって引き起こされる病気です。水ぼうそうは多くの人が、子どもの頃にかかっていますが、そのときのウイルスは体の神経節という神経細胞の集まる部分に隠れており、加齢や疲れ、病気による免疫力の低下などで再び活動を始め、神経に沿って拡がり、帯状に水ぶくれを伴う発疹を作ります。神経が傷つくため痛みをともなうことが多く、まれに皮膚症状が消失した後も、神経の痛みだけが残る事もありますので、症状が現れたら早めに受診するようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 帯状疱疹は冷やすより温める方が良いです
- 帯状ほうしんが出たらお風呂に入らない方が良いと思われる方も多いのですが、神経の痛みは冷やすよりも温める方が良い事が多いので、お風呂に入る事は問題ありません。お風呂に入り、体を温める事も大丈夫ですし、せっけんで洗う事も大丈夫です。また、消毒は必要なく、シャワーで洗い流して清潔に保つ事で問題ありません。ただしアルコールは血管を拡張させて、どちらかというと炎症をひどくしてしまう事もありますので、帯状ほうしんによって皮膚や神経が炎症を起こしている間は、お酒も控えるようにしましょう。
- 帯状疱疹は水ぼうそうを移すことがあります
- 帯状ほうしんは通常、他の人に帯状ほうしんとしてうつる事はありませんが、帯状ほうしんを引き起こすウイルスは水ぼうそうを引き起こすウイルスと同じなので、帯状疱ほうしんから水ぼうそうがうつる場合があります。水ぼうそうにかからず大人になった人、あるいは、水ぼうそうを発症したことの無い子供には水ぼうそうをうつしてしまう可能性がありますので、帯状ほうしんを発症したら小さいお子さんや妊婦さんには出来るだけ接触しないようにしてください。
- まとめ
- 帯状ほうしんは神経に痛みが出ることがあり、放置すると皮膚の症状が無くなった後も、神経の痛みが残りやすくなる事も考えられますので、症状が現れたら早めに病院を受診すると良いでしょう。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群