番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
子供のぜんそくについて
2018.09.24(月)放送
今日のドクター
福井県小児科医会
榊原 康久 先生
病気説明
ぜんそくというのは、急に空気の通り道の気管支が狭くなることで、強い呼吸症状を繰り返し起こす病気です。空気が急激に狭くなった気管支を通るたびに『口笛』のように『ヒューヒュー』とか『ゼーゼー』という喘鳴が聞こえるのが特徴的な病気となります。
ぜんそくの原因にはハウスダストやペットなどへのアレルギー反応やウイルスなどの感染、またタバコの煙などの空気汚染があげられます。親がアレルギー体質という遺伝も関係していると考えられています。最初の発症は0歳から3歳の子供に多く、風邪などをきっかけに症状が悪くなることが多くあり、また季節の変わり目や運動で発作が起こることもあります。診断に関してはヒューヒューゼーゼーと言った喘鳴が3回以上、例えば、春先に喘鳴があって、夏と秋にも一回ずつあったと言うように喘鳴が3回以上あった場合にはぜんそくの可能性が高いので、病院できちんと検査を受けていただくようお願いします。
意外と知らない?対処法
- 治療は自己判断でやめないでください
- 実はこれだけの期間治療したから、もう十分だというのは喘息ではわかっていないのです。ただ一般的にはまったく症状がない状態が少なくとも3ヶ月以上続くのを目標に治療をしていき、その後の治療をどうしていくかは医師が症例ごとに判断していきます。毎日のお薬は、症状を抑え、次の発作を予防することにつながるので、治療開始後は症状がなくてもお薬を継続することが喘息治療のポイントです。ついつい自己判断でお薬をやめてしまうケースもあり、発作がひどくなってしまい、入院が必要になることもありますので、毎日の治療を継続してほしいと思います。
- 親御さんが症状に気づいてあげましょう
- ぜんそくのヒューヒューゼーゼーといった喘鳴は夜間や明け方に起こることが多いのが特徴です。親御さんが子供の胸に耳を密着させるとヒューヒューといった音が分かるときもあります。子供の顔色が悪いとか、呼吸が苦しそう、咳でまったく夜寝られない、といったときは夜間でも救急外来を受診してほしいと思います。また、どういった時にどんな症状があったのかというのも、親御さんが記録するなどして受診時に教えて欲しいと思います。
- まとめ
- ぜんそくで使う毎日のお薬は症状を抑え、次の発作を予防するためにあります。症状がなくても毎日継続することが緊急の夜間受診や入院を減らし、子供だけでなく両親の負担を減らすことにつながります。医師の指導のもと上手にコントロールしてあげてほしいと思います。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群