番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
肩こりについて
2019.03.04(月)放送
今日のドクター
日本整形外科学会専門医
松本 直幸 先生
病気説明
肩こりについては、だいたい皆さんご存知だと思うのですが、肩こりとは背中から首のうしろにかけての、筋肉のつっぱりといったものです。主に女性に多く、いわゆる『なで肩』や『猫背』の方は肩がこりやすいと言えます。
ストレスも肩こりの原因になりますが、ほとんどの場合は、単なる肩こりで心配はありません、ただ、中には頸椎のヘルニアや頚椎症などの病気が隠れていることもあります。手や腕のしびれや痛みを伴うこともあれば、巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい)といって、箸が使いにくいとか文字が書きにくいとか、ボタンがかけにくいといった症状が出ることもありますし、ひどくなると足のしびれや歩行障害も出てきますので、症状が強い人は一度整形外科で診てもらうと良いと思います。
意外と知らない?対処法
- 動かしたほうがコリの解消になります
- 肩こりは安静にしているよりも、適度に動かした方がコリの解消になるので、適度に動かすようにすると良いと思います。そこで、簡単に肩こりに効くマッサージを紹介します。一つ目は、力を込めて肩をすくめ、力を抜いてストンと肩をおろす運動。二つ目はひじを張って両腕を広げ、左右の肩甲骨を真ん中に寄せるような運動。三つ目は、ひじを横に張った状態で手のひらを頭の横にあてて、手と頭で押し合いをする運動。こういった運動は肩こりの解消にも予防にもつながります。ただし、肩こりには人それぞれ症状があり、効果には多少個人差があると思いますので、肩こりが長く続く場合や、手や腕のしびれといった症状があったら、一度病院を受診すると良いでしょう。
- 生活習慣に気をつけましょう
- 肩こりには生活習慣が関わっているので、予防の第一歩としては普段の生活で肩に負担をかけない姿勢を心がけましょう。パソコンやスマホなどの操作はしらないうちに猫背になり、首を前に突き出した姿勢になっていることが多いですから、そういった肩に負担がかかる姿勢を取らないように注意したり、長時間同じ姿勢を続けない、スカーフやマフラーなどで肩の冷えに注意する事も大事ですし、ストレスも良くないのでストレスを溜めないようにする事も大事だと思います。
- まとめ
- お話ししましたように肩こりはほとんどの場合は、単なる肩こりなので問題は無いですが、なかには他の病気が原因になっておこっているものもありますので、痛みが徐々に強くなっていったり、手足にしびれがでるような場合には整形外科を受診して欲しいと思います。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群