番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

前立腺がん

今日のドクター

福井県泌尿器科医会
山本秀和 先生

病気説明

前立腺がんとは、男性だけが持っている生殖器官の一部・前立腺にできるがんのことです。最近ではタレントの間寛平さんがかかったことで病名が有名になりました。

意外と知らない?対処法
前立腺肥大症から前立腺がんになるわけではない!
前立腺の病気で前立腺肥大症もよく聞く病気です。前立腺肥大症と前立腺がんをともに発症することはありますが、前立腺肥大症が進行して前立腺がんになるわけではありません。前立腺がんは、他のがんと同じように早期の場合は症状がほとんどありません。あるとしても多くは前立腺肥大症に伴う症状で、尿が出にくかったり、トイレの回数が増える、残尿感があるなどがあります。
前立腺がんになる日本人が増えてきている
前立腺がんは、欧米に多いがんです。日本では比較的患者数が少ないがんでしたが、最近は日本でも患者さんが増えてきており2020年には肺がんに次いで男性の2位となると予想されています。理由の一つに生活習慣の変化があげられています。脂肪や栄養の取り過ぎなど食生活の変化が前立腺がんの原因の一つといわれています。さらに、平均寿命が延びて高齢者が増加したことも理由の一つとしてあげられます。前立腺がんはほとんどが50歳以上に発症し、年齢とともに増加します。また前立腺がん検診の普及による早期がんの増加も原因と考えられます。
前立腺がん検査方法
前立腺がんは早期発見・治療すれば、約90%の人が完治するがんだといわれています。しかし、早期には特有の症状がでないため、早期発見が難しいがんでもあります。
早期発見・治療のためには、検診がとても重要です。市町村の前立腺がん検診では、前立腺特異抗原(PSA)を測定します。PSAは前立腺でつくられるタンパク質で、値が正常よりも高ければ前立腺がんである可能性が高くなります。専門医による2次検査は、直腸診と超音波による検査です。以上の検査でがんの疑いがあれば生検による前立腺の組織検査をしてがんの最終診断を行います。
まとめ
先ほどもお話した通り、前立腺がんは早期発見・治療でほとんどのかたが治る病気です。50歳を過ぎたら症状が無くても一度検診を受けてみられることをおすすめします。
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