番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

痛風

今日のドクター

福井県整形外科医会
三崎智範 先生

病気説明

痛風とは、突然足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛みが出る症状であり、風が吹いても痛いほどの激しい痛みであることから痛風発作といわれています。プリン体を多く含む食事やお酒の摂りすぎ、ストレス、運動不足などで体内にある尿酸が過剰となって関節に結晶となって沈着する事が原因です。

意外と知らない?対処法
プリン体カットでもアルコールのとりすぎには注意!
尿酸はプリン体から代謝されて作られるので、最近流行のプリン体カットのアルコールならどれだけ飲んでも大丈夫と思いがちです。しかし、アルコール摂取自体が尿酸の排泄を悪くすること、アルコールと一緒にカロリーの高い食事を摂取しがちであることを考えますと、どれだけ摂取しても大丈夫ということはありません。また食事においても野菜を十分に摂る、栄養のバランスやカロリーオーバーに気をつけるといった注意が必要です。
発作があるときの対処法には注意が必要
痛風発作が起こっている時に尿酸を下げるお薬をのみますと、却って発作が悪くなります。痛風発作の時には尿酸値を下げなくても安静や痛み止めのお薬を使用すれば1週間程度で痛みが引いていきます。但し、もともと尿酸値が高い方に関しては、発作が治まった後で尿酸を下げる治療を開始する事をお勧めします。
まとめ
痛風に合併しやすい病気として、肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧といった生活習慣病が挙げられます。これらの生活習慣病の予防の観点からも適度な運動を心がけることが重要です。但し、これから暑い季節になりますので、日中に激しい運動をしますと体内の尿酸合成が増加し、脱水によって尿酸値が上昇するため発作が起こりやすくなります。そのため、朝晩の涼しい時間帯にご自分の体力に応じた適度な運動を行う事が重要です。そのほか、睡眠や休養を十分に取ってストレスをためないことも大切です。
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