番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

認知症

今日のドクター

福井県神経科精神科医会
小坂浩隆先生

病気説明

昨夜食べた食事のメニューを思い出せない、ということは誰でもありますよね。このような物忘れは自然な老化現象として起こる症状です。
一方、食べたこと自体を覚えていない、となると単なる物忘れ」とは違い、認知症という「病気」です。脳や体の疾患が原因で記憶などの障害が起こり、社会生活を送ることが難しい状態をいいます。
認知症の原因となる疾患としては、アルツハイマー病、脳血管障害などがあります。

意外と知らない?対処法
高血圧から認知症になることがある
長年の慢性的な高血圧状態は、脳血管障害を起こしやすいだけでなく、アルツハイマー病にもなりやすいことがいわれています。高血圧と指摘されても症状がないから放置するのではなく、血圧コントロールに心がけることも、認知症の予防のひとつになります。他にも、糖尿病など生活習慣病のコントロールも重要です。さらに、喫煙は認知症になりやすくなるといわれていますので注意しましょう。
予防のためにもほどよい運動を!
ほどよい運動は脳に刺激を与え、脳を鍛えることにも有効です。適度な運動も取り入れましょう。昼寝も休息に効果的な方法ですが、30分以上の昼寝は夜の睡眠を浅くさせ、昼夜のリズムを乱すので短めにしましょう。
脳に刺激を与えることが大切
脳に刺激を与え続けることが、脳の衰えを防止するのに効果的です。人とおしゃべりをしたり、お化粧や服装などでおしゃれをしたり、旅行に出かけたり、計算機を使わずに暗算したり、孫とゲームをして遊んだり、家事や日曜大工を続けたり、音楽を聴いたり…大いに脳を働かせましょう。また、普段からメモ帳やカレンダーなどにメモをする癖をつけるのもよいでしょう。
まとめ
加齢変化や遺伝的な影響は避けられませんが、認知症にならないために生活習慣病などの身体疾患にも注意をし、普段から栄養のバランスが取れた食事に心がけ、ストレスをためず、タバコの吸いすぎにも注意しましょう。早期発見、早期治療が認知症の進行を遅らせますので、物忘れを感じたら早めに医療機関にご相談ください。
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