番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

肺炎

今日のドクター

日本呼吸器学会認定
呼吸器専門医
赤井雅也 先生

病気説明

微生物が肺に入って増殖し、炎症が起きる病気をまとめて肺炎といいます。肺炎球菌などの細菌やウイルスが原因のもの、レジオネラ、クラミドフィラといった人の細胞内で増殖する菌によるもの、カビによるものなど様々な種類があり、症状は発熱やせき、たん、呼吸困難などがあります。今回は一般の人でもかかることがある市中肺炎(しちゅうはいえん)、特に異型肺炎(いけいはいえん)についてご紹介します。

意外と知らない?対処法
肺炎はどのような人でもなる可能性がある
肺炎はどのような人でもなる可能性があります。特にマイコプラズマという病原体が原因で発症するマイコプラズマ肺炎は、小児や若年の人がかかりやすく、頑固な激しい咳が続きます。
鳥からうつる肺炎がある
オウム病といって、クラミドフィラ・シッタシという菌を保菌しているインコ・ハト・ニワトリなどから感染します。病原体はトリの排泄物に多く含まれており、これらの乾燥した排泄物を吸入することによって感染します。
汚染された温泉からうつる肺炎がある
レジオネラ肺炎といって、汚染された循環風呂や温泉、屋上にある空調設備などで、レジオネラ菌が入った水滴が飛散し、肺の中に入ることによって感染します。人から人へうつることは無いといわれていますが、適切な治療を受けないと、脳症や多臓器不全を併発し死亡することもあります。
まとめ
肺炎は様々な原因菌があり、原因菌によって使う抗菌剤が異なります。特に今回とりあげた3つの異型肺炎は、マクロライド系やニューキノロン系といった、ある系統の抗菌剤しか効かず、注意が必要です。どのような人でも肺炎になる可能性がありますが、予防ワクチンがあるのは肺炎球菌などごく一部です。いろいろな肺炎の感染様式を理解し、それに応じた予防をこころがけるようにしましょう。
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