番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

逆流性食道炎

今日のドクター

日本消化器病学会専門医
伊藤重二先生

病気説明

逆流性食道炎とは、胃液が食道へ逆流し、胃液に含まれる胃酸などにより、食道の壁が赤くただれたり傷ができてしまう病気です。主な症状は、胸やけ、のどまであがってくるため、のどがイガイガする、ゲップが出る、胃が苦しい、お腹がはるなどがあります。

意外と知らない?対処法
体の左を下にして寝るとよい!
仰向けになると胃と食道が水平になります。そのため逆流が起こりやすくなります。寝るときに左向きになり体の左側が下になるようにすると、胃、食道の位置関係がよくなり逆流しにくくなります。
治療には生活習慣、食事の改善を!
逆流性食道炎の薬は主に胃酸を中和する作用があるため、数日間お薬を飲めばほとんどの人は症状がよくなります。しかし、逆流そのものは改善していないことが多く、薬をやめると再発しやすい病気です。そのため、生活習慣や食事に気をつけることが大切です。
油っこいものは控えめに
胸やけなどの症状がある人は、油っこいもの、甘いもの、刺激の強いものなど、胃酸の量を増やすものは控えた方がよいでしょう。また、アルコールやタバコは食道の出口を広げてしまうため、胃酸逆流が起こり易くなります。逆流性食道炎の症状がひどい人は、禁酒・禁煙をこころがけましょう。食事を食べた後、すぐに横にならないことも大切です。早食いや食べすぎにも注意しましょう。
まとめ
生活習慣で気をつける点は、お腹を圧迫するような姿勢や服装を避ける、ベルトや下着などでお腹を締め付けないなどです。逆流性食道炎は、年齢性別問わず起こる病気で、最近の日本人にはとても増えています。一度なると繰り返すことも多くあります。繰り返すと、食道の壁の性質がかわって、将来、ガンになる危険性もありますので、ある程度の年齢を過ぎた方、逆流性食道炎になったことがある方などは、年に1度の胃カメラ検診を受けることをお勧めします。
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