番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

夏に気を付けたいこと

今日のドクター

福井大学医学部付属附属病院
救急部准教授 木村哲也先生

病気説明

夏になると海水浴やキャンプなどのアウトドアも増え、また夏休みもあることから活動範囲も広がり、ケガや事故が多くなります。夏に多いケガとしては虫さされや擦り傷、切り傷などがありますが熱中症で病院に運ばれてくる方が非常に多くなります。まだ暑さに体が慣れていない事もありこの時期、熱中症になりやすい傾向にありますので十分に注意するようにして下さい。

意外と知らない?対処法
熱中症について
『屋内での熱中症に注意してください』
実は熱中症は炎天下よりも家の中で起こることの方が多い傾向にあります。これは屋内では熱がこもりやすく湿度も高くなりやすい為、体温調節がうまく出来ず熱中症リスクが増加する為です。若いときの熱中症は屋外で起こりやすいですが、高齢になるほど熱中症患者も増え、そのほとんどが屋内で起こっています。東京都のデータでは90%以上が屋内で発症しているというデータもありますので、風通しを良くする、冷房で温度調節をする、肥満や睡眠不足など体調管理に注意する、などしっかり予防し熱中症にならないようにして下さい。
熱中症対策には塩分が大事です
汗は体内の水分と一緒に塩分も含んでいます。塩分が失われると熱中症になりやすくなりますので、水だけ飲んでいても熱中症対策とは言えません。また水だけ飲んでいると体内の塩分濃度が薄くなり体がだるく夏バテを起こしやすくなりますので、塩分を含んだスポーツ飲料や熱中症対策に塩分の入った飴などを摂るようにして下さい。クラブ活動などの場合、子供達に自由に水分補給の時間を与えるだけでなく、強制的に水分を補給させ、かつ確認する事が重要になりますし、もしも熱中症になってしまった場合、日陰などに移動し、首の横や脇の下、股の付け根など血管が体表に近い所を冷やすようにして下さい。
まとめ
これからの季節増えていくケガや事故ですが、熱中症や食中毒、虫さされなどにも十分注意し、楽しい夏休みを過ごして下さい。
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