番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
HTLV-1
2011.09.26(月)放送
今日のドクター
福井県内科医会
森永浩次 先生
病気説明
HTLV-1とは、成人T細胞性白血病を起こす原因ウイルスです。このウイルスに感染し発病すると“成人T細胞性白血病”という治すことが難しい白血病になります。福井ではまだ少ないですが、さらに減らすため、もしくは完全になくすことを目的に妊婦検診に組み込まれるようになりました。
意外と知らない?対処法
- HTLV-1は飛沫感染しないウィルス
- HTLV-1は感染力が極めて弱く、飛沫感染しないウイルスです。乾燥や熱にも弱く、簡単に死滅するため、衣服や食器などを通して感染することもありません。主な感染経路は母子感染で、その多くは多量の母乳の摂取により感染することが分かっています。そのため、現在では妊婦検診で感染者を早期発見し、感染妊婦に対して十分な指導が行われています。
- ウイルスに感染しても発病する可能性は低い
- HTLV-1ウイルスは、感染から発病するまでに通常30~40年以上かかります。感染しても発病する可能性は低く、生涯発症する可能性は3000人に1人程度と言われており、多くの人がウイルスを持っていても発病せずに一生を終わります。HTLV-1ウイルスは、感染しても発病するまでは何の症状も無いため。自分が感染しているかどうかは、血液検査で調べることができます。これは通常の検診では行われませんが、妊婦検診や保健所での無料検査が行われます。
- まとめ
- HTLV-1ウイルスに感染している人全てが成人T細胞性白血病にかかるわけではなく、ほとんどの人は発病せずに終わります。妊婦検査などで検査が陽性となった場合、主治医と相談されるか、血液内科など専門外来を受診されることをおすすめします。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群