番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

HTLV-1

今日のドクター

福井県内科医会
森永浩次 先生

病気説明

HTLV-1とは、成人T細胞性白血病を起こす原因ウイルスです。このウイルスに感染し発病すると“成人T細胞性白血病”という治すことが難しい白血病になります。福井ではまだ少ないですが、さらに減らすため、もしくは完全になくすことを目的に妊婦検診に組み込まれるようになりました。

意外と知らない?対処法
HTLV-1は飛沫感染しないウィルス
HTLV-1は感染力が極めて弱く、飛沫感染しないウイルスです。乾燥や熱にも弱く、簡単に死滅するため、衣服や食器などを通して感染することもありません。主な感染経路は母子感染で、その多くは多量の母乳の摂取により感染することが分かっています。そのため、現在では妊婦検診で感染者を早期発見し、感染妊婦に対して十分な指導が行われています。
ウイルスに感染しても発病する可能性は低い
HTLV-1ウイルスは、感染から発病するまでに通常30~40年以上かかります。感染しても発病する可能性は低く、生涯発症する可能性は3000人に1人程度と言われており、多くの人がウイルスを持っていても発病せずに一生を終わります。HTLV-1ウイルスは、感染しても発病するまでは何の症状も無いため。自分が感染しているかどうかは、血液検査で調べることができます。これは通常の検診では行われませんが、妊婦検診や保健所での無料検査が行われます。
まとめ
HTLV-1ウイルスに感染している人全てが成人T細胞性白血病にかかるわけではなく、ほとんどの人は発病せずに終わります。妊婦検査などで検査が陽性となった場合、主治医と相談されるか、血液内科など専門外来を受診されることをおすすめします。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP