番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

食に関するメタボ対策

今日のドクター

福井県内科医会
若杉隆伸 先生

病気説明

メタボとは正しくは、メタボリックシンドロームといいます。糖尿病、高血圧、悪玉コレステロール上昇と同じように、動脈硬化症を引き起こす原因のひとつです。メタボ対策を考える上で食事のバランスが大事ですが、早食い・大食い・間食などは内臓脂肪を高める結果にも繋がるので注意が必要です。

意外と知らない?対処法
メタボリックシンドロームは「おへそ周り」で測定
メタボの診断基準はウェストでは無く、おへそ周りの腹囲で測定します。腹囲が男性で85cm以上、女性は90cm以上あることです。これはお腹の内臓周りの脂肪が多くなった内蔵脂肪型肥満を示します。これに加えて、血圧の上昇、朝食抜きの血液検査による血清脂質異常、血糖の上昇、これら三項目のうち二つ以上にあてはまる場合、メタボリックシンドロームと診断されます。ただし、血液検査の値や血圧の値が診断基準より低くても、腹囲が基準値を上回っている方はメタボ予備軍として注意が必要です。
カロリーゼロでも多少のカロリーがあり注意が必要
メタボ対策は内臓脂肪を蓄えないようにするため、カロリーを多く取らない事が大切です。しかし、カロリーゼロやカロリーオフとは健康増進法の栄養表示基準にしたがって表示されていますので、カロリーゼロでも100gあたり5kcal未満、カロリーオフでも100gあたり20kcal未満のカロリーがあり、完全にゼロではありません。ご飯1杯約200kcalに比べればカロリーは少ないですが、カロリーゼロを飲んでいればメタボにならない、ということはありません。
まとめ
メタボリックシンドロームは日頃の食生活も原因のひとつです。脂っこいものが好きな人は脂っこい物を減らす、甘い物が好きな人は甘い物を減らすなど、それぞれに合った食習慣の改善を心がけましょう。またカロリーオフなどの飲料も多少のカロリーを含んでいる場合がありますので、成分表を見て確認をすると良いでしょう。
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