番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

C型肝炎

今日のドクター

福井県内科医会
野ツ俣和夫 先生

病気説明

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスによる感染症です。肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、E型などがありますが、日本人のウイルス性肝炎の多くがC型肝炎です。C型肝炎ウイルスは、血液を介して感染しますが、主に過去の輸血や大きな手術が原因だといわれています。20年ほど前からは血液中のC型ウイルスをチェックできるようになったので、現在は安全性が確認されています。そのほか、入れ墨やボディピアスなどにより感染する可能性もあります。

意外と知らない?対処法
C型肝炎は症状がない
通常は肝炎にかかると、だるさや食欲不振などの症状がありますが、C型肝炎では、ウイルスに感染しても症状がほとんどないため、感染していることに気がつかない人が多くいます。その後感染が続き、血液検査で初めてC型肝炎に感染していることが分かりますが、その時にはすでに慢性化しています。したがって、症状がなくてもC型肝炎が疑われた場合は、一度血液検査を受ける必要があります。
C型肝炎から肝硬変や肝がんになる
C型肝炎は感染すると多くの場合、慢性肝炎になり、放っておくとさらに進行して肝硬変や肝がんになる場合があります。肝硬変とは、肝臓が障害され、解毒や退社といった肝臓本来の働きができなくなってしまう病気ですが、原因の半数以上がC型肝炎だといわれています。また、肝がんの約70%はC型肝炎が原因だと言われています。しかし、もしC型肝炎にかかっても、早期にインターフェロンなどの抗ウイルス療法をすれば、高率にウイルスが消え、進行を抑えることが可能です。ただしウイルスが消えても肝硬変や肝がんになる場合があるので、治療後も様子を見ていかなければいけません。
まとめ
C型肝炎は、症状がないのに放っておくと肝硬変や肝がんになる可能性がある怖い病気ですが、最近の治療の進歩により治る病気となってきています。是非一度血液検査を受け、もしC型肝炎があれば必ず病院へ行き適切な精密検査や治療を受けて下さい。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP