番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

腰椎椎間板ヘルニア

今日のドクター

福井県整形外科医会
柴田弘太郎 先生

病気説明

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎にある椎間板が変性して弱くなり、椎間板の中央にある髄核と言われる軟らかい組織が脱出した状態の事を言います。脱出した髄核が神経に当たり炎症を起こすことによって座骨神経痛などの症状を引き起こします。椎間板ヘルニアを引き起こす原因はさまざまですが、個々の椎間板にとって過度の負担がかかることによりなると考えられています。

意外と知らない?対処法
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は下肢の痛み
腰椎椎間板ヘルニアと言うと腰の痛みを想像する方も多いと思います。初期の症状では腰痛になることもありますが、手術に至る主な症状は下肢の神経痛であります、おしりから太ももにかけての痛み、ふくらはぎの痛み等を伴います。これは腰椎からでる神経は臀部から足に行くため、腰椎で脱出した髄核は足に行く神経を圧迫し神経痛の症状を生じます。症状は重くなると夜も眠られないほどの激痛になる事もあります。
腰椎椎間板ヘルニアはお薬での治療から始めます
腰椎椎間板ヘルニアの場合、手術が必要なのはMRIでヘルニアと診断された方の中でも10人に1人か2人程度です。ほとんどの方が保存的治療として神経の炎症を取る治療を行います。安静、飲み薬やブロック注射等の保存的加療を行います。経過によっては脱出した髄核が吸収され小さくなる事もあります。保存的治療を1~2ヶ月行いそれでも改善しない場合には腰椎椎間板ヘルニアを取る手術を考慮します。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは、はっきりとした原因が特定出来ない為、これと言った予防法・対処法はありません。一般的に腰への負担が多いとなりやすいと言われているので、腰痛体操や体重増加による腰への負担を減らすなど、日頃から腰を大切にするのが良いと考えられています。また、腰に大きな負担をかけた後に足のしびれや痛みを覚えたら整形外科を受診されると良いでしょう。
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