番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

お正月に多いけがや事故

今日のドクター

福井大学医学部附属病院 救急部
木村哲也 先生

病気説明

お正月は友人や親戚が帰省していたり、忙しい日常から解放され気持ちが浮つき、羽目を外してケガをする、といったことが多くなります。中でも多いのが初詣などでの転倒、雪下ろし中の事故、お餅などを喉に詰まらせる、子供の火傷などで、意外と多いのが入浴中の事故になります。

意外と知らない?対処法
お餅を詰まらせた場合、すぐに救急車を呼んだ方が良い
お餅を喉に詰まらせた場合、窒息に陥るので一分一秒を争います。まず、第一に救急車を呼び、その後到着までに応急処置をして下さい。応急処置の方法として背中を強く叩いてはき出させてください。もしも、だめであればハイムリッヒ法を試みましょう。これは背後から両腕を腹部に回し、拳を持ち上げ胸骨とヘソの間を上向きに強く圧迫する応急処置ですが、お餅が取れずに意識を失ってしまったら迷わず心臓マッサージをしましょう。もし、取れたとしても必ず医師の診察を受けて下さい。また幼児の場合、ハイムリッヒ法は使わず頭を低くし背中を強く叩いてはき出させて下さい。
肩まで浸かった入浴は血圧上昇などに繋がる危険があります
正月に多い事故の一つとして入浴中の事故がありますが、熱いお風呂に入ることで血圧が上昇したり、脱衣所との急激な温度変化で心筋梗塞やくも膜下出血を発症するリスクが高まります。特に福井は全国でもワースト3に入る程、入浴中の事故が多い県です。お風呂に入る時は半身浴をする、半身浴ができるよう浴室が暖まるような工夫をする、脱衣所も暖める、特に正月の朝酒、朝風呂はリスクも高まるので注意して下さい。
まとめ
お正月にケガをすると休み明け早々仕事が出来ない状況になる場合があります。特に転倒時に利き手を骨折する方も多いので注意が必要です。またお正月は救急外来も非常に混雑する為、日頃からの体調管理にも十分に気を遣い風邪などを引かないようにて下さい。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP