番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

手足の冷え

今日のドクター

福井県内科医会
前野孝治 先生

病気説明

冷えとは様々な原因で起こります。女性に多くその殆どは、女性ホルモンの分泌異常により自律神経のバランスが崩れる事によって起こる『冷え性』といわれるものです。冷えの中で、動脈が硬化する事によって、足先などの末梢血管に十分な血液が運ばれない為に起こる、下肢閉塞性動脈硬化症という非常に怖い病気による足の冷えがあります。これは初期の症状はしびれや冷感があり、間欠性跛行、安静時疼痛、最終的には潰瘍や壊死といった重篤な症状を引き起こします。単なる冷え性と思っていても、こういった自覚症状のある方は注意が必要です。

意外と知らない?対処法
タバコを吸う人は冷え性になりやすい
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあります。特に末梢の細い血管が収縮するので手先や足先に十分な血液が行かず、血行障害により温度が低下します。さらにニコチンには動脈硬化を促進する作用があるため、血管が詰まりやすく冷えをおこしやすいと言えます。先ほどの下肢閉塞性動脈硬化症の患者さんも約9割が喫煙者というデータが出ています。
足の血管が詰まった人は脳梗塞や心筋梗塞になりやすい
足の血管が詰まるのは動脈硬化による場合がほとんどです。動脈硬化の場合、糖尿病、高血圧、高脂血症などを合併している場合が多いため全身の血管が詰まりやすくなると言えます。その為、足の動脈硬化が見つかった場合、心臓や脳など全身の血管の検査をして下さい。
まとめ
冷え性というのは様々な原因がありますが、よく似た症状がみられる動脈硬化から来る体の冷えには注意が必要です。動脈硬化を引き起こさないためには糖尿病・高血圧・高脂血症・喫煙などのリスクファクターを減らすようにし、手足が冷える、しびれる、痛む、などの自覚症状がある方は一度、内科を受診して見てください。
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