番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

更年期障害

今日のドクター

福井県産婦人科医師連合
細川久美子 先生

病気説明

更年期障害とは40代なかば~50代なかばの更年期に、卵巣機能の低下によってホルモンのバランスが崩れ、不定愁訴(ふていしゅうそ)(※)が日常生活にも支障が出るほど、症状がひどい場合のことです。症状として最も多いのが血管系の症状であり『のぼせ』『ほてり』などのホットフラッシュ。次に運動系の症状で『肩こり』『腰痛』。その他にも更年期障害には様々な症状があります。
(※:不定愁訴とは頭が痛い、疲れが取れないなどの不調がありながら、原因となる病気が見つからない状態のこと)

意外と知らない?対処法
痩せている人ほど症状は出やすい
更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンが減少する事によって様々な症状が現れます。エストロゲンはコレステロールから合成されるので、脂肪の量が多いほどエストロゲンが量産され、コレステロールの少ない、痩せている方ほど症状が出やすくなります。ただし、中年の時期になってから太った方は、むしろホットフラッシュなどの症状が出やすいと言われ、痩せると良くなる、といった報告もありますので、太っていたら更年期障害にならないという事ではありません。
更年期障害は自然に治る
更年期障害は更年期を過ぎてしまえば症状は出なくなります。ただし、更年期の期間は人によって様々で5年から10年近く続く場合もあります。その場合、更年期障害はホルモンバランスで起こっているのでホルモン治療を行うことも出来ますし、症状に合わせたお薬で症状を緩和する事も可能です。
まとめ
更年期というのは誰にでも訪れます。現在、更年期障害に苦しんでいる方は、辛い時期の過ごし方を教えてくれるお手本がありません。私たち一人一人が手本となって次の世代に伝えていく事も重要です。決して更年期障害は怖くありません、お薬もあります。一人で悩まずに、まずは産婦人科医師に相談をしてみて下さい。
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