番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

肺結核

今日のドクター

福井県内科医会
小嶋徹 先生

病気説明

結核菌を吸いこむことで、肺に到達・増殖し、発病する肺炎のことです。以前は治すことの難しい病気でしたが、現在は治療法が確立され、患者数はすこしずつですが減少しています。しかし、日本では約2万4千人の方が新たに発病しており、高齢者や抵抗力のない方にとっては今でも怖い病気です。

意外と知らない?対処法
肺結核の症状は風邪と似ている
肺結核の症状は、発熱、咳、痰、疲労感などで、通常の風邪の症状と似通っています。風邪との違いはこれらの症状が1~2週間以上続くことで、そのまま放置すると、体重減少、さらには菌の増殖により肺に穴が空き、痰に血がまじる事もあります。その上、周りの人に感染してしまうこともありますので、咳や熱が2週間以上続いたら一度内科を受診してください。
結核菌は感染力が非常に弱い
結核菌の感染を受けても体内の免疫力が菌の発育を抑え込むため、実際に発病してしまうのは10人に1人程度です。抑え込まれた結核菌は冬眠状態に入りますが、高齢になったり、免疫力が弱ったりすると、再び増殖し、発病することがあります。
発病している人が咳こむことで、結核菌が空気中に漂い、これを吸い込むことで、ほかの人に感染します。これを空気感染、飛沫核感染と言います。発病している人の手を握ったり、同じ食器を使っても感染することはありません。
まとめ
結核菌の感染力はインフルエンザと比べてもさほど強くはありません。しかし症状が風邪と似ているため、放置してしまいますと長期にわたって咳き込むこととなり、感染を広げてしまう事があります。咳をするときは手をあてる、マスクを着用するなどの咳エチケットを心がけるだけでも予防効果が期待できますし、肺結核は早期発見が大事ですので、長引く咳の症状がある場合には、内科を受診してください。
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