番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

心筋梗塞

今日のドクター

日本循環器学会認定
循環器専門医
中野顕 先生

病気説明

心筋梗塞とは、心臓の筋肉に栄養や酸素を送る冠動脈という血管が動脈硬化で細くなり、血液の固まりがつまって閉塞し、心臓の筋肉が壊死する、言い換えれば腐ってしまう、恐ろしい病気です。突然死ぬかと思うような胸やみぞおちの痛みが30分以上続き、冷や汗が出てきます。

意外と知らない?対処法
約半数の人は、前ぶれがない
約半数の人ははっきりとした前ぶれがなく、突然心筋梗塞を起こします。また、前ぶれがある人でも症状が出るのは発症1週間以内であることが多いとされています。典型的な前ぶれは繰り返しおこる短時間の胸の痛みです。したがって、心筋梗塞の前ぶれを見逃さない事も重要です。心筋梗塞は発症してから6時間以内に詰まった血管をカテーテルと呼ばれる細い管を用いて治療することが重要で、発作が起こった時はすぐに救急車を呼ばなければいけません。心筋梗塞は死亡率の高い病気と思われていますが、すぐに病院で治療を受けた場合の死亡率は10%未満です。
再発の可能性が高い
心筋梗塞経験者は、なったことがない人と比較して再発する確率が約4倍になるといわれています。血管が詰まるような動脈硬化がある人は、別の血管が詰まる確率も高いのです。心筋梗塞の原因となる動脈硬化は、糖尿病、高血圧、悪玉コレステロールが高い、肥満、喫煙などが原因で起こります。従って、これらをしっかりと治療することで心筋梗塞の発症を予防することができます。禁煙、食生活の改善、適度な運動も非常に有効です。また、一度経験した人であっても、最初のうちは治療のため病院に通院されるのですが、調子がいいとだんだん病院に来なくなったり、タバコや食生活が元に戻ったりすることがあるので注意が必要です。
まとめ
心臓の血管の動脈硬化は気がつかないうちに進行し、心筋梗塞として前ぶれなく突然襲ってくることもしばしばあります。命を奪うこともある恐ろしい病気ですので、普段からの予防が重要であると言えます。
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