番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

冬の乾燥肌

今日のドクター

福井県皮膚科医会
高嶋渉 先生

病気説明

冬は湿度が低いため水分が無くなり皮膚が乾燥しやすくなります。皮膚の構造というのは表皮が0.1mm、角質層が0.02mmと非常に薄い層から出来ており、これらが水分保護や刺激、微生物からのバリアとして重要な働きをしています。
通常、角質層には10〜15%の水分を含み皮膚の瑞々しさを保っていますが、この水分が湿度や温度の環境変化、入浴の影響によって10%以下になった状態を乾燥肌と呼びます。

意外と知らない?対処法
体を洗うとき、石鹸やボディソープの量は少ない方がよい
石鹸に含まれる成分は皮膚の油分を減らしてしまいます。また、たくさん使用すると洗い流しても皮膚に残ってしまう可能性が高くなります。体を洗うときは、十分泡立てた石鹸やボディーソープで洗うことが大切です。泡立てが十分では無く、その分たくさん使って補おうとする事は避けましょう。皮膚の清潔を維持することはスキンケアの基本ですが、出来るだけ少量で、良く泡を立ててから体を洗うと良いでしょう。
入浴後の保湿ケアはお早めに
入浴後は皮膚から急速に水分が蒸発していき、およそ20分後には入浴前の水分量に戻ってしまいます。そのため、保湿などのスキンケアは入浴後10分以内に行うと良いでしょう。また保湿剤の量については1円玉ひとつ程度の量で手の平ふたつ分くらいの保湿効果があり、横から見て軽く光る、ティッシュが軽くひっつく程度が適量と言われています。
まとめ
乾燥肌の対策としては適度な湿度を保つ事や、特に皮膚の弱い方は綿100%の物など刺激の少ない衣類を着用する事も重要です。また電気毛布なども皮膚の水分を減らすことにも繋がりますので注意してください。乾燥肌が進行し湿疹や痒みなどの症状が出る場合には皮膚科を受診してください。
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