番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
ほくろのがん
2011.06.06(月)放送
今日のドクター
福井県皮膚科医会
清原隆宏 先生
病気説明
‘ほくろのがん’は皮ふがんの一種で、正式には悪性黒色腫あるいはメラノーマといいます。肌の色を決定しているメラニン顆粒を作っている細胞であるメラノサイトが、悪性化したものがメラノーマです。
意外と知らない?対処法
- ほくろは切除したほうがいい??
- ほくろは良性の黒いしみですので、基本的には切除する必要はありません。ほくろが‘ほくろのがん’へと悪性化するのではなく、‘ほくろのがん’は最初から“ほくろのがん”としてできることが多いとされています。したがって、ほくろは取らなくても大丈夫ですが、‘ほくろのがん’は取らなければいけません。一般的にほくろのがんの特徴として、大きい、大きくなる、形がいびつである、濃かったり薄かったりと色ムラがあるなどがあります。痛みなどの症状はないことが多いです。
- ほくろが多いと“ほくろのがん”になる危険性が高い??
- 欧米人はほくろが多い人から‘ほくろのがん’が発生する危険性が高いというはっきりとしたデータがあります。日本人においても、欧米人のように色白でほくろの多い人は、‘ほくろのがん’が発生する危険性は高いと考えられます。
- 足の裏のほくろが全て“ほくろのがん”なわけではない!
- 手の平、足の裏に黒いしみがあると危険!などということを耳にしますが、手の平や足の裏にあっても良性のほくろであることもあります。しかし、原因は不明ですが、日本人の‘ほくろのがん’は手のひらや足の裏に多いといわれています。一方、欧米人の‘ほくろのがん’は体幹にできることが多いといわれています。
- まとめ
- ‘ほくろのがん’は、早期に発見して早期に治療できれば高い確率で治ります。ほくろは放置してもよく、‘ほくろのがん’は早期治療が必要なので、気になる黒いしみがある方は皮膚科専門医に相談することが大事です。皮膚科ではダーモスコピーという機器を用いることにより、かなりの精度でほくろか‘ほくろのがん’かを区別することが可能です。
過去の放送
- 2012年01月09日(月)放送冬の乾燥肌
- 2011年12月20日(火)放送お正月に多いけがや事故
- 2011年12月12日(月)放送手足の冷え
- 2011年12月05日(月)放送二日酔い対策
- 2011年11月28日(月)放送更年期障害
- 2011年11月21日(月)放送肺結核
- 2011年11月14日(月)放送運動に関するメタボ対策
- 2011年11月07日(月)放送食に関するメタボ対策
- 2011年10月31日(月)放送腰椎椎間板ヘルニア
- 2011年10月24日(月)放送パーキンソン病
- 2011年10月17日(月)放送蕁麻疹(じんましん)
- 2011年10月10日(月)放送インフルエンザ
- 2011年10月03日(月)放送妊娠糖尿病
- 2011年09月26日(月)放送HTLV-1
- 2011年09月19日(月)放送高脂血症
- 2011年09月12日(月)放送C型肝炎
- 2011年09月05日(月)放送心筋梗塞
- 2011年08月29日(月)放送不眠症
- 2011年08月22日(月)放送関節リウマチ
- 2011年08月15日(月)放送中耳炎